W EC AI WorksECの仕事を、AIで減らす。

読み物

その前に、
「AIで何をしたい会社なのか」を決める

AI活用って、ひとことで言っても、かなり方向性が違うと思っています。

うちは今、

AIに既存業務を任せる

という方向性でやっています。

受注処理だったり、データ取得だったり、経理だったり、今まで人がやっていた仕事をAIに任せて、できるだけ人の手をなくしていく。

ご存知の通り、今はかなりこっちに寄せています。

でも、

AIを使って売上を伸ばす

AIを使って事業規模を拡大する

という方向性もあります。

同じAI活用なんですが、これ、実はかなり違います。

前者は、自分たちがすでにできていることをAIに任せる。

正しいやり方がある仕事をAIに覚えさせて、安定して動かす。

なので重要なのは、

  • 間違えないこと。
  • 止まらないこと。
  • 同じ品質で動くこと。
  • 人がいなくても回ること。

です。

一方で、売上アップや事業拡大を目的にする場合は違います。

自分たちがまだできていないことをAIにやらせる。

  • 競合を調べる。
  • 新商品を考える。
  • 広告を改善する。
  • SNSを伸ばす。
  • 新しい販売方法を試す。

こっちは、正解が最初から決まっていません。

AIにある程度自由に考えさせて、動かして、試して、失敗して、また改善させる。

つまり、

AIに求める動き方そのものが違う。

AIに既存業務を任せる 自分たちがすでにできていること 正しいやり方がある仕事 間違えないこと 止まらないこと 同じ品質で動くこと 人がいなくても回ること AIを使って売上を伸ばす 自分たちがまだできていないこと 正解が最初から決まっていない ある程度自由に考えさせて、 動かして、試して、失敗して、 また改善させる
同じAI活用でも、既存業務を任せるのか、売上を伸ばすのかで、AIに求める動き方そのものが違う。

当然、そのAIを動かすためのハーネス、つまり仕組み部分の作り方も変わってきます。

既存業務を任せるAIなら、できるだけ余計なことをしないほうがいい。

決められた仕事を、決められた通りに、毎回きっちりやってくれたほうがいい。

でも売上アップを狙うAIに、

「決められたこと以外はするな」

とやってしまうと、ほとんど何も生み出さなくなります。

逆に、既存業務を任せるAIに、

「自由に考えて、よさそうなら好きに改善して」

なんてやると怖い。

つまり、結構逆なんです。

なので、売上アップ目的でAIを使いたい人にとっては、僕が今やっていることは、あまり参考にならない部分も多いと思っています。

場合によっては、そんなところに時間を使うより、AIにどんどん営業させたり、企画を考えさせたり、商品を作らせたりしたほうがいい。

逆も同じです。

人の業務を減らしたいのに、AIに新しいアイデアばかり考えさせても、仕事は全然減りません。

でも、多くの人は、

「人の仕事も減らしたい」

「売上も増やしたい」

「新しいこともやらせたい」

と、全部一緒にやろうとします。

もちろん最終的には、それでいいと思います。

ただ、AIを導入したばかりの段階では、僕はあまりおすすめしません。

結構方向が違うので、どっちつかずになりやすい。

AIに自由に動いてほしいのか。

決められた仕事だけ正確にやってほしいのか。

そこすら曖昧な状態になる。

これ、ECでいうと、

本店と楽天を同じやり方で売ろうとする

のと似ています。

どちらもネットショップです。

売る商品も同じ。

でも、売り方はかなり違います。

楽天には楽天の勝ち方があって、本店には本店の勝ち方がある。

同じ担当者が、

「どっちもECなんだから、同じやり方でいいでしょう」

とやると、たぶん両方中途半端になります。

AIも同じなんじゃないかと思っています。

だから僕は、AIを導入し始めるときは、

まず、どっちを目的にするのか決めたほうがいい

と思っています。

人の仕事を減らすのか。

AIを使って売上を伸ばすのか。

もちろん、どちらが正しいという話ではありません。

会社の状況によって違います。

たとえば、今いるスタッフを減らせる状況ではない会社。

人が十分いる。

その人たちにも活躍してもらいたい。

それなら、

人とAIをタッグにして、売上を伸ばす方向

のほうがいいかもしれません。

  • 営業担当にAIをつける。
  • 商品担当にAIをつける。
  • 広告担当にAIをつける。

一人の能力をAIで2倍、3倍にしていく。

これはかなり合理的です。

逆に、すでに市場でトップシェアを取っている会社ならどうか。

もちろん、さらに売上を伸ばすのもありですが、売上を10%増やす難易度がかなり高くなっていることもあります。

それなら、

今ある売上を、もっと少ない人数、もっと少ないコストで回す。

こっちのほうが利益に直結するかもしれません。

売上を1億から1億1000万円にするより、

1億の売上を維持したまま、今まで人がやっていた仕事をAIに置き換えて利益を1000万円増やす。

会社によっては、こっちのほうが圧倒的に簡単です。

人とAIで売上を伸ばす 今いるスタッフを減らせる状況ではない会社 人とAIをタッグにして、 売上を伸ばす方向 人の仕事を減らす すでに市場でトップシェアを取っている会社 今ある売上を、もっと少ない人数、 もっと少ないコストで回す
どちらが正しいという話ではない。会社の状況によって違う。

だから、

AIを導入する。

その次に、

  • Claude Codeを入れる。
  • AIエージェントを作る。
  • 自動化する。

ではなくて、

その前に、「AIで何をしたい会社なのか」を決めたほうがいい。

人の仕事を減らしたいのか。

人とAIで売上を伸ばしたいのか。

まずはどちらかに寄せる。

僕は、そのほうがAIの仕組みも作りやすいし、成果も出やすいと思っています。

そして片方がある程度うまく回るようになってから、もう片方を足せばいい。

最初から全部やろうとしなくてもいいんじゃないでしょうか。

AIを使うこと自体が目的ではありません。

自分の会社が今どこにいて、次に何を良くしたいのか。

そこを決めてからAIを使う。

たぶん、こっちのほうが大事です。

AIを使う会社から、AIが働く会社へ を読む コンテンツ一覧へ

この記事は、いまのあなたに合っていましたか

ボタンについては、お名前を取っていません。同じ方が二重に数えられないようにするためだけに記録が残ります。

この記事について質問・感想を送る

いただいた内容は、確認したうえで記事の下に載せることがあります。お名前は取っていません。