読み物
はじめてのClaude。
最初に覚えるのは、画面の見方と終わり方だけ
デスクトップアプリで、ChatとCodeを使い分ける超入門
最近、Claudeをはじめて使う方から質問をもらうことが増えました。そういえば、「最初はこうやって使う」という超初心者向けの記事がありませんでした。 ここでは、最初に覚えることだけを、画面の順に短くまとめます。はじめての方が実際につまずいたところも、それぞれの場所に入れました。くわしい話は、すでにある記事へリンクしています。
1. ChatとCodeは、用途で切り替える
Claudeには、大きく2つの使い方があります。
- Chat……相談する場所。考えを整理する、文章を作る、方針を決める
- Code(Claude Code)……作業する場所。あなたのパソコンの中のフォルダで、ファイルを読む・作る・直す
迷ったら、「何をするか決める」ならChat、「決めたことをやってもらう」ならCodeです。
よくあるつまずき:Chatで決めたことを、Codeにいちから説明し直している
ChatとCodeは、会話がつながっていません。Chatで相談して決めた前提は、Codeには引き継がれません。
なので、Chatで相談して方針が決まったら、Chatに指示文を作ってもらい、それをCodeに貼るのがいちばん確実です。Chatにはこう頼みます。
いま決めたことを、Claude Codeに渡す指示文にまとめて。目的・守ること・完成の形だけを短く。細かいやり方はCodeに任せる。
相談の要らない、やることが決まっている作業なら、最初からCodeに直接頼めば大丈夫です。
使い分けの考え方と、Chatに指示文を書かせるときの注意(細かく書かせすぎない)は「使えば使うほどcodeがかしこくなる。chatはもういらない?」に書いています。
2. 3つの版がある。使うのはデスクトップアプリ
Claudeには、使う場所の違う3つの版があります。
| 版 | どう使うか | 向いている人 |
|---|---|---|
| Web版 | ブラウザでClaudeのサイトを開いて使う | Chatだけ使う人 |
| デスクトップアプリ版 | パソコンにアプリを入れて使う。ChatとCodeを1つの画面で切り替えられる | はじめての人は、これ |
| CLI版 | 黒い画面(ターミナル)に文字で命令して使う | エンジニア |
デスクトップアプリをすすめる理由は3つです。
- ChatとCodeを、同じアプリの中で切り替えられる
- モデルや確認の頻度を、ボタンで選べる(命令を覚えなくていい)
- パソコンの中のフォルダを、直接読み書きできる(Web版ではできない)
よくあるつまずき:CLI版を入れて、黒い画面で心が折れかける
AIの案内どおりに進めたら、CLI版が入っていた、という方がいました。黒い画面に文字を打って設定していくので、「自動化って、こんなにややこしいのか」と思ってしまいます。
そんなときは、AIに「デスクトップアプリ版にして」と言えば、セットアップを進めてくれます。黒い画面の操作を覚える必要はありません。
Codeを入れて使うパソコンは1台に決めます。パソコンが何台もあるとき・家のパソコンに入れたものをどうするか・Dropboxやフォルダの置き場所(OneDriveの中は避ける)は「Claude Codeは3台に入れない。まず「母艦PC」を1台決める」に、家から会社のパソコンを動かす方法は「AIエージェントの母艦にリモートアクセスするなら何がいい?」に、入れ方は「Claude Code を動かすまで」に書いています。
3. 入力欄のまわりを見る
Codeの画面で、頼みたいことを書く入力欄のまわりには、4つの部品があります。
① 右下:モデル(慣れるまでOpus)
モデルは、AIの頭脳の種類です。慣れるまでは、Opus(オーパス)を選んでおけば大丈夫です。
いちばん賢いのはFable(フェイブル)ですが、賢いモデルほど利用量を多く使います。いちばん賢いモデルを選ぶ必要はありません。難しい仕事のときだけ上のモデルを使い、簡単な仕事は軽いモデルに任せる考え方もあります(「最新モデルは「必要なときだけ」使う」)。
② その横の◯:コンテキストウィンドウ
コンテキストウィンドウは、AIがいまの会話で覚えておける量です。作業机の広さ、と考えると分かりやすいです。◯は、その机がどれだけ埋まったかを表しています。
見る理由は、机がいっぱいに近づくと、古い話が短く要約されて、AIが前の話を忘れたり、判断がぶれたりするからです。◯が半分を超えたら、区切りのいいところで新しいセッション(会話)に移るのが目安です。
もう1つ、使える量にはプランごとの上限があります。たくさん使って上限に当たると、時間がたつまで使えなくなります。よく止まるようなら、使う量に合わせてプランを上げてください。
③ フォルダの指定(基本そのまま)
Codeが作業する場所(作業フォルダ)です。最初に決めた作業フォルダのままで大丈夫です。別の会社や別の仕事の資料を混ぜたくないときだけ、変えます。
④ AIが確認を取る頻度(最初は自動、慣れたらバイパス)
AIがファイルを変えたり、プログラムを動かしたりする前に、あなたに確認を取るかどうかの設定です(権限モードと呼びます)。
- はじめは「自動」……AIにある程度任せて進めてもらい、危なそうな操作だけ止まります。まずはこれで試してみてください
- 慣れたら「権限をバイパス」……いちいち確認を求められなくなります。作業は速くなりますが、そのぶん自分でブレーキを用意しておくことが大事です
「権限をバイパス」は、アプリの設定画面で先にオンにしないと選べないことがあります。 バイパスにする前に、「消す・送る・公開する」だけは機械的に止める仕組みを作っておくと安心です(「AIに大事なルールを「お願い」で終わらせない」)。
4. 左のナビを見る
画面の左側には、ナビ(案内の列)があります。
- 一番上……ChatとCodeを切り替えます
- 検索窓……過去のセッションを探せます。「あの作業の続きをしたい」ときに使います
- セッションの一覧……いま動いているセッションが並びます。セッションは、1つの仕事についての会話のまとまりです
セッションが終わったら、アーカイブ(片付け)します。一覧には、いま動いているものだけを残してください。一覧が終わった仕事で埋まると、どれが途中の仕事か分からなくなります。アーカイブは削除ではないので、気軽に片付けて大丈夫です。
5. セッションの終わり方:記録・コミット・プッシュ
セッションを終える前に、この3つをやってもらいます。
- MDファイルに記録……今日やったこと・次にやることを、文字のファイル(MDファイル)に書き残す。次のセッションのAIへの引き継ぎになる
- コミット……フォルダの今の状態を、セーブポイントとして記録する
- プッシュ……そのセーブを、パソコンの外(GitHub)に預ける。パソコンが壊れても消えない
自分でやる必要はありません。Codeにこう頼むだけです。
今日やったことと次にやることをMDファイルに記録して、コミットしてプッシュして。
終わったら、そのセッションをアーカイブします。
プッシュには、GitHubの準備が要ります。まだなら、最初は記録とコミットだけで大丈夫です(準備もCodeに頼めます)。 3つの違いと、なぜ必要かは「Claude Codeは「優秀だけど日報を書かない部下」である」に書いています。
6. AIに質問攻めにされたら
試しに自動化を頼んだら、「元のデータはどこ?」「どこにつながっている?」「この場合は?」と細かい質問が次々に来て、答えきれずに帰れなくなった。そんな声もありました。
ややこしいことに、あなたが付き合う必要はありません。調べれば分かることは、AIに調べさせればいいのです。分からない質問には「分からないから、そっちで調べて」と返して大丈夫です。
最初に一度、こう伝えておくのがおすすめです。
前提として覚えておいて。私は作業をしない。作業は全部あなたがやる。途中で私に「このボタンを押して」「このコマンドを打って」と頼みたくなったら、頼む前に、あなたが自分でできる方法を探してやって。どうしても私にしかできないことだけ、理由をつけて聞いて。
聞かれていることの意味が分からないときは、遠慮せずにこう聞き返してください。分かるまで何度聞いても大丈夫です。
その質問の意味が分からない。初心者にも分かるように説明して。
手順を全部書き出すのが大変なときは、いつもの作業をパソコンの画面録画にしてAIに渡し、手順を読み取ってもらう手もあります。RPA(パソコン操作を自動でくり返すソフト)でやっている作業なら、AIにRPAの設定を調べさせれば、手順をつかんでくれます。
7. ほかに、最初に知っておくといいこと
- 1つのセッションでは、1つの仕事だけ……話題を混ぜると、◯がすぐ埋まり、AIも混乱します。別の仕事は新しいセッションで
- 普通の日本語で頼んでいい……うまいプロンプト(AIへの決まり文句)を自分で考える必要はありません。人に頼むように書けば伝わります。しゃべって入力するのもおすすめです(「AIを使うなら、マイクを使ったほうがいい理由」)
- 「やってほしいこと」と「完成の形」を言う……たとえば「この表を読んで、商品ごとの合計を出して。結果は新しい表にして」。完成の形が分かると、AIは迷いません
- 分からない画面が出たら、スクショを撮ってCodeに聞く……エラーも設定画面も、画像を貼って「これはどうすればいい?」で大丈夫です
- 自動で動かす仕事を入れるまでは、電源を切って帰っていい……パソコンをつけっぱなしにする必要があるのは、「毎朝これをやる」のような自動の仕事を入れてからです
まとめ:最初の1日にやること
- デスクトップアプリを入れて、Codeに切り替える(CLI版が入っていたら「デスクトップアプリ版にして」と頼む)
- モデルはOpus、確認の頻度は「自動」にする
- 「作業は全部あなたがやる」と最初に伝えてから、小さい仕事を1つ頼んでみる(完成の形も言う)
- ◯を見ながら進め、半分を超えたら区切る
- 終わったら「記録して、コミットしてプッシュして」と頼み、アーカイブする
つまずいたところが、次に覚えることです。分からないことがあれば、質問を投げてください。
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ボタンについては、お名前を取っていません。同じ方が二重に数えられないようにするためだけに記録が残ります。